エドワード・ファーとE. H. ノーランによる『三巻本イングランド史 第III巻』は、19世紀半ばに書かれたと考えられる歴史書である。本巻はイングランド史の叙述を引き継ぎ、とりわけ1760年の即位から当時のさまざまな重要な政治的・軍事的出来事に至るまで、ジョージ3世の治世に焦点を当てている。本巻の冒頭では、ジョージ3世の王位継承をめぐる重要な局面が概説され、議会による彼の最初の受け入れや、当時の社会的・政治的情勢などが扱われる。また、ピット氏やビュート卿といった主要人物に光を当て、イギリス内閣内の策謀と対立を明らかにしている。本文は、継続する戦争、国家が負う財政的負担、台頭しつつある国民感情といった差し迫った問題を取り上げ、ジョージ3世の治世を特徴づけることになる激動の出来事と、安定し民衆に支持される君主制を確立しようとする彼の努力の舞台を整えている。