ジョン・T・モース・ジュニアによる『ベンジャミン・フランクリン』は、19世紀後半に書かれた歴史書である。この本は、アメリカ建国の最も重要な人物の一人であるベンジャミン・フランクリンの生涯と業績を記述しており、特にアメリカ独立革命への貢献やアメリカ合衆国の発展における彼の役割に焦点を当てている。内容はフランクリンの幼少期から始まり、質素な家庭環境で育ちながらどのようにして著名な政治家・発明家へと成長したか、そしてアメリカ社会や政治の形成において彼が果たした多面的な役割が詳述されている。本書の冒頭では、フランクリンの幼少期について語ることの難しさが指摘されており、これは彼自身が自伝で詳細に記している時代だからである。モースは、ボストンで蝋燭商を営む父親のもとに生まれたフランクリンの幼少期の教育や、13歳という若さで印刷業者としての見習い生活を始めた経緯を描いている。この物語は、フランクリンの知的な好奇心と野心がどのように彼をボストンからフィラデルフィアへと導き、そこでさらなる機会を求めて旅立つことになったかを明らかにしている。そしてこの旅路を通じて、読者は後にアメリカの文化や政治に大きな影響を与えることになる彼の経験が紹介されていくのである。