エドガー・アラン・ポーによる『エドガー・アラン・ポー全集 第2巻』は、19世紀初頭から半ばにかけて執筆された短編小説やエッセイなどを収めた文学作品集である。この第2巻には、ミステリーやホラー、不気味さといったテーマを深く掘り下げた様々な物語が収められており、ポーが持つサスペンスや心理描写の巧みさが存分に発揮されている。中でも特筆すべき作品は「盗まれた手紙」であり、優秀な探偵シャルル・オーギュスト・デュパンが重要な手紙を巡る複雑な事件を解決する様子が描かれており、探偵の機知と当局の愚かさが際立っている。巻の冒頭にも「盗まれた手紙」が収められており、語り手とデュパンが過去の事件について深く思索しているところに、パリ警察長官のG氏が訪ねてくる。G氏は、重要な政治的権力を持つ手紙が大臣Dによって盗まれたという難解な事件の詳細を伝える。長官がその手紙の回収に失敗した経緯を説明する中で、デュパンの洞察により、この窃盗事件の単純な性質が当局を悩ませていたことが明らかになる。物語は知的な謎解きの雰囲気の中で進み、デュパンが警察長官や狡猾な大臣をも出し抜こうとする様子が描かれており、ポーが人間の知性や認識の本質について探求していたことが強く示されている。