R・V・ラッセルによる『インド中央諸州の部族とカースト 第2巻』は、20世紀初頭に執筆された詳細な民族誌的研究書である。この著作は、インド中央諸州に存在する様々な部族やカーストについて、その社会構造、習慣、職業、村落生活などの情報を網羅的に記述している。歴史的背景や社会的関係も考慮しながら、これらの共同体の複雑さを明らかにすることを目的としている。第2巻の冒頭では、ラッセルはアガリア・カーストを紹介し、ゴンド族との関連性や、彼らが伝統的に担ってきた鉄器製造者としての役割について説明している。さらに、結婚習慣、社会構造、宗教的信条、そして出生・死・職業をめぐる様々な儀式や慣行についても詳細に論じている。本書はまずアガリア・カーストの二つの主要な分派とその独特な儀式から始まり、その後他の集団についても考察を進め、最終的にはこの地域におけるカースト制度の多様性と複雑さを強調している。