フローレンス・ホルブルックの『低学年向けドラマ・リーダー』は、20世紀初頭に書かれた、幼い子どもたちのための劇集である。本書には、さまざまな有名な物語を会話形式に脚色した作品が収められており、教室での朗読や演劇の上演に適している。主な目的は、子どもたちにさまざまな登場人物になりきるよう促して想像力を引き出すことであり、その題材は『赤ずきん』や『シンデレラ』のような古典的な物語から、創作寓話や民話まで幅広く、理解と共感も育む。作品集の冒頭で、著者は子どもたちが大好きな登場人物の立場になって楽しんでくれることを願っていると述べる。この序文は収録作品への導入となり、子どもたちに、自分が読む役柄の声や振る舞いを身につけるよう促している。冒頭部分には最初の劇『赤ずきん』が収められており、祖母を訪ねるのが大好きな、明るい少女である主人公が登場する。会話は、少女が旅の準備をする中で母親と交わすやり取りを捉え、彼女の無邪気さとともに、森で遭遇するかもしれない危険、特に潜んでいる狼の存在を描き出している。この魅力的な形式と親しみやすい内容から、この作品集が若い読者にとって教育的であると同時に楽しめるものであることがうかがえる。