チャールズ・モリスの『アメリカ合衆国の新しい歴史』は、19世紀後半に書かれた歴史書である。本書はアメリカ史を包括的に概観し、発見と入植の最初期から、米西戦争をめぐる変革的な出来事、そしてアメリカ合衆国が「大共和国」へと拡大していく過程に至るまで、国家の発展をたどっている。本書は、国家の成長と業績に加え、その歴史を形づくった重要な人物や運動にも光を当てることを目的としている。冒頭では、アメリカ合衆国の歴史的歩みを文脈の中に位置づけ、その舞台を整える。そこでは、ノースマンによる初期の探検に始まり、クリストファー・コロンブスやアメリゴ・ヴェスプッチといった著名な人物による後続の発見へと至る経緯が述べられる。さらに、ヨーロッパからの入植者が先住民に及ぼした変革的な影響を論じ、当初の13植民地の成立を概説している。また、新世界におけるスペイン、フランス、イギリスの探検家たちの競合する利害を紹介し、政治的・宗教的自由を求める中で初期の植民者たちが直面した困難を強調する。この序論は、アメリカ史という複雑な織物を深く掘り下げることを予告する物語の筋道を、効果的に確立している。