ウィリアム・T・シャーマン著の『ウィリアム・T・シャーマン将軍回顧録 全編』は、19世紀後半に執筆された歴史書である。本書は、南北戦争における著名な軍司令官の一人であったシャーマン将軍の視点から、この戦争について個人的な見解を述べていると同時に、彼の幼少期、軍人としての経歴、そして参加した各種戦闘に対する考察も含まれている。回顧録の冒頭では、南北戦争の包括的な歴史を描くのではなく、シャーマン自身がアメリカ史上の重要な出来事の目撃者として果たした役割に焦点が当てられている。シャーマンは、戦争終結後すぐには一般公衆が利用できる信頼できる歴史資料がほとんどなかったことを述べ、自分の記憶や観察を後世の歴史家たちの参考にしたいという意図を明らかにしている。また、自身の成長過程、家族の背景、そして彼の性格形成に影響を与えた要因についても語っており、これらが後半の章で述べられる彼の軍事戦略や決定をより深く理解するのに役立っている。