オウィディウスによる『ファスティ』は、西暦8年に書かれた6巻からなるラテン語の詩である。詩人であり預言者でもある作者を通して、オウィディウスはローマ宗教の概要を示し、1年の最初の6ヶ月間に行われる祭りや儀式、そしてそれらの神話的起源について記述している。詩人が追放された際に未完成のまま残ったこの作品は、神々との対話、様々な起源譚、天文学的観測結果を組み合わせることで、古代の宗教的伝統を後世に伝えている。ギリシャやローマの詩的伝統を取り入れたこの作品は、ローマ人の宗教的実践や信仰を理解する上で貴重な手がかりとなっている。
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