ユリウス・カエサルによる『ガリア戦記 第5巻~第8巻』は、紀元前58年から50年の間に執筆された第一人者による軍事記録である。カエサルは、ガリアでローマの征服に抵抗したケルト族やゲルマン族との9年間にわたる戦役を詳述している。第三者視点で書かれたこの著作では、ローマが現在のフランス、ベルギーなどの地域へ領土を拡大していった過程での戦闘、政治的陰謀、軍事戦略が記述されている。カエサルはこれらの記録を通じて自身の行動を正当化し、帰国後に起訴の危機に直面していたローマ国内の政敵たちから民衆の支持を得ようとしたのである。