アルマンド・パラシオ・バルデスの『第四の権力』は、20世紀初頭に書かれた小説である。物語はサリオ村を舞台に、ベリンチョン家の社会的な力学と家族関係を軸に展開し、とりわけ自らの社会的な立場や恋愛関係と向き合うセシリア・ベリンチョンに焦点を当てている。小さな海辺の町の暮らしを生き生きと描きながら、階級、社会的な期待、個人の願望といったテーマを探っている。小説の冒頭では、長い冬の夜に町の人々が娯楽を求めて集う地元の劇場の様子が詳細に描かれる。そこではベリンチョン家、なかでも家長のドーニャ・パウラと、その娘セシリアが紹介される。セシリアは、家が質素な出自であることから生じる不安を抱えている。物語は、劇場の観客に表れる、社会のさまざまな階層を含む対照的な社会の風景を浮かび上がらせる。町の人々の間に興奮と期待を呼び起こす船「ベジャ・パウラ号」の到着にも大きな焦点が置かれる。家族が社交の場を渡り歩くなか、恋愛をめぐる緊張が高まり、とりわけイギリスから戻り、セシリアとの関係を再燃させようとしているゴンサロをめぐって、その緊張が表面化する。