J.A.ワイリー牧師(法学博士)による『アルプスからテヴェレ川へ巡礼の旅――通商、司法、知識に対するローマ主義の影響』は、19世紀半ばに書かれた歴史紀行文である。本書は、イタリア社会のさまざまな側面に対するローマ・カトリックの影響を考察し、自由、正義、知識というテーマを掘り下げている。また、イタリアを旅した著者の思索も収められており、その土地と過去についての歴史的な論評に満ちている。冒頭では、アルプスからローマへ向かうイタリアの旅に出発しようとする著者の興味深い探訪の舞台が整えられる。著者は、教皇制がイタリア諸邦の統治と社会に及ぼした影響を調査したいという意欲を示し、現代の諸問題の根底にある波乱に富んだ歴史に思いを巡らせる。さらに、重要な歴史的出来事、この土地の豊かな文化、そして諸 nations の運命を形づくる自由への闘争にも触れている。本書は、過去と現在が衝突し、重大な意味をもたらす土地をめぐる、深い省察に満ちた巡礼の旅を予告する、思慮深い序章である。