ソロモン・ノースアップ著『12年間の奴隷生活』は、1853年に刊行された回顧録である。ニューヨーク出身の自由黒人で音楽家だったノースアップは、いかに欺かれ、誘拐され、ディープサウスで奴隷として売られたかを語る。その叙述はルイジアナのプランテーションでの十二年にわたる束縛を詳述し、奴隷市場からプランテーション生活に至る奴隷制の過酷な実態を記録したうえで、ついに自由を取り戻すまでを描く。『アンクル・トムの小屋』の直後に刊行されたこの当事者の記録は、3万部が売れてベストセラーとなった。
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