羅冠中による『粉妝樓』は、19世紀後半に書かれたと思われる歴史小説である。物語の舞台は唐の時代で、主人公は尊敬され、正直な人物である貴族の羅增である。物語は、羅增が家族を残して戦争の危険に立ち向かう準備をする場面から始まり、忠誠心、家族への責任、そして政治的な混乱の中での人間関係の複雑さといったテーマが織り交ぜられていく。『粉妝樓』の冒頭では、反乱を鎮圧するために辺境に派遣される羅增が描かれている。出発する際、彼は若くて活気はあるものの軽率な行動をとりがちな二人の息子、羅燦と羅琨の安否を心配している。母親の慰めにもかかわらず、羅增は自分が不在の間に彼らが無事でいられるか不安に思っていた。父親の出発後、兄弟たちは束縛された生活から抜け出し、周囲を探検してみようと誘惑され、冒険へと向かっていく。物語は家族への責任と個人の自由の魅力の間で揺れ動き、対立や登場人物たちの成長の舞台が用意されている。