ジェームズ・デイリー編『電子テキスト・ワークショップ:会議録』は、1990年代初頭に開催された会議における討議と発表を記録した学術出版物である。本書は、歴史的なテキスト資料や画像をデジタル化・保存・提示するための方法論を共同で探究した過程を捉え、図書館情報学において電子テキストが学術研究、ユーザビリティ、技術に及ぼす影響に焦点を当てている。本書の冒頭では、米国議会図書館で開かれた集会の背景が示され、そこではさまざまな関係者が電子テキストに関する知見や経験を共有した。序論は、画像化、変換技術、著作権の課題など、ワークショップのテーマを取り上げるとともに、技術の進歩によって学術コミュニケーションが絶えず変化していることを強調する。また、デジタル化の取り組みにおける質と量をめぐる懸念、電子テキストに関する標準の必要性、そして変化し続けるデジタル環境において利用者の要件を理解することの重要性を概説している。総じて、本書は人文学における電子アーカイブ実践への移行過程の重要な段階を包括的に概観するものである。