チェーザレ・カントゥの『Gli eretici d'Italia, vol. II』は、19世紀半ばに書かれた歴史叙述である。本巻はイタリアにおける宗教改革期のカトリック教会の複雑な様相を掘り下げ、とりわけ教皇パウルス3世のような人物の行動とそれが投げかけた課題、プロテスタンティズムの台頭、イエズス会をはじめとする改革修道会の設立を検討する。叙述は当時の政治的・宗教的激動を浮かび上がらせ、教会内部における伝統と改革の緊張を捉える。作品の冒頭は、教皇パウルス3世の遺産と、宗教改革の激動期におけるその大きな影響力を描き、舞台を整える。プロテスタント改革者と教会内部の腐敗がもたらした難題に対処しつつ権力を固めようとした彼の努力が概説される。本文は歴史上の人物たちの政治的駆け引きと人となり、その同盟と対立、さらにはさまざまな聖職者派閥が始めた教会改革の推進を述べる。教会政治のこの精細な肖像は、続く諸節でカントゥがイタリアにおける異端と改革を詳細に検討する議論の先触れとなる。