リチャード・ワトソン著『聖書および神学辞典』は、19世紀初頭に書かれた参考書である。この辞典は、ユダヤ人の歴史、風俗、習慣に関する解説資料を提供するとともに、聖書に登場する重要な場所や人物についての関連情報を示すことを目的としている。さらに、キリスト教の主要な教義の解説や、さまざまなユダヤ教・キリスト教の宗派および異端に関する考察も収録している。辞典の冒頭には著者による序文があり、そこでワトソンは本書の構成と目的を説明している。彼は、この辞典が古代と現代の双方の資料から情報を集め、聖書を理解するうえで重要と見なされるさまざまな項目を精選し、補訂・拡充したものであると詳述している。また、収録項目を選択することの重要性を指摘し、聖書本文へのより深い理解を促す項目を際立たせることを目指したと述べている。さらにワトソンは、聖書に登場する固有名詞をアルファベット順に並べた一覧も収録し、それぞれの意味と発音を詳しく示していることに触れ、神学を学ぶ学生や研究者にとって本辞典が有用であることを強調している。