ウォード・マカリスターの『私が見いだした社会』は、19世紀後半に書かれた歴史的記録である。本書は、著者が経験したアメリカとヨーロッパの社会生活や風習を生き生きと描いている。マカリスターは、家族の歴史、ニューヨークでの生活、そして当時の著名人や社交界の催しとの交流を振り返る。本文は、上流階級の社交の集いの本質と、上流社会における変化する風習を捉えた個人的な回想録となっている。冒頭では、マカリスターが両親の生涯を語り、特に母親の美しさと優しさ、父親の高潔な人柄を際立たせることで、過去への郷愁に満ちた旅の雰囲気を作り出している。彼は、焚き火を作ったことや幼少期の初期の社交体験など、子ども時代の逸話も披露する。ニューヨークで過ごした時期の話へ移ると、家族、舞踏会、裕福な後援者の影響力など、自身が身を置いた複雑な社交界の力学を読者に紹介する。マカリスターの語り口は、個人史と観察に基づくユーモアを組み合わせ、当時の社会的エリートの世界を興味深く知る機会を読者に提供している。