ジョン・バロン・モイルによる『ユスティニアヌス法典』は、後期ローマ帝国時代において6世紀頃に編纂されたと考えられる基礎的な法律書の翻訳である。この包括的な論文は法学を学ぶ者にとって不可欠なガイドブックであり、ユスティニアヌス1世帝によって確立された基本的な法概念や原則を詳述している。本書では正義の定義、法律の種類(自然法、民法、国際法など)、そしてこれらの法律の下で個人が持つ権利と義務など、法律の様々な側面について論じられている。書籍の冒頭にはユスティニアヌス帝自身による序文が置かれており、そこでは法が帝国の良き統治と正義を維持する上でいかに重要かが強調されている。また、正義の本質、法律の分類、自由人、奴隷、解放奴隷など様々な身分の者たちの法的地位といった重要なテーマも紹介されている。ユスティニアヌスは、ローマ法の既存の知識や実践を体系的に統合することで、法律教育を簡素化することを目指して本書の構成を決めた。この序章部分は、後続の各巻でさらに深く掘り下げられるローマ法の原理を理解するための基礎となるものである。