フェリペ・アロヨ・デ・ラ・クエスタによって書かれた『ムツン語文法抜粋』は、19世紀半ばに執筆された言語学の著作である。この書籍は、アルタカリフォルニア州のサン・フアン・バウティスタ宣教所に住んでいたネイティブアメリカンが話していたムツン語の文法を中心に扱っている。スペインによる植民地化時代に衰退と変容を遂げたこの言語および文化を記録する上で、本書は非常に重要な資料となっている。 本文の冒頭には序文があり、ムツン語の重要性やサン・フアン・バウティスタ宣教所との関連性が説明されており、読者に歴史的背景を提供している。また、フェリペ・アロヨ・デ・ラ・クエスタ神父がこの文法書の編纂にあたって行った努力も強調されており、ムツン語の格変化体系や特定の文字が存在しないといった特徴、そしてスペイン語との文法的な違いなどが詳述されている。この基礎的な部分を通じて、名詞、代名詞、動詞、さまざまな文法規則など、この言語の構造について包括的に検討するための土台が築かれており、言語学者やネイティブアメリカン言語に関心を持つ人々にとって非常に貴重な資料である。