J・シモンイス・ロペス・ネトによる『南の伝説』は、1913年に出版された伝説集である。この作品には、ブラジルのリオグランデ・ド・スル州の農村地域で代々語り継がれてきた伝統的な口承物語が収められている。「ネグリーニョ・ド・パストレイオ」といった、聖母マリアに助けを受けた奴隷の少年の物語など、この地域で有名な伝説も含まれている。本書はガウチョの方言で書かれており、その言葉遣いや風習、そしてブラジル農村生活の息吹が生き生きと描かれている。この地域文化や民間伝承をありのままに描写した手法は、後のモダニスト作家たちに大きな影響を与えた。