エドワード・マクダウェルによる『批評と歴史的論考集』は、20世紀初頭に執筆された音楽に関する学術的な論文集である。本書にはコロンビア大学で行われたマクダウェルの講演内容が収められており、音楽の様々な歴史的・美学的側面が探求されている。これらは作曲家であり教育者でもあった彼独自の視点を反映している。本書の目的は、音楽の起源から音楽と感情との関係に至るまで、多様な文化的観点を通じて読者に音楽の進化と意義を理解させることにある。巻頭では、エドワード・マクダウェルが教育者として果たした役割が紹介されており、1896年にコロンビア大学で音楽教員の職を設けた経緯や、技術的な習得だけでなく音楽の歴史的文脈への理解も重視するという彼の音楽教育観が強調されている。この序章を皮切りに、本書では音楽の起源について深く探求していく。そこでは、後に音楽システムの発展へとつながる初期の感情表現について論じられており、マクダウェルは音楽が人類の文化や文明に果たす深遠な役割を示そうとしている。