ジョセフィン・A・ジャクソン医学博士およびヘレン・M・ソールズベリー共著の『Outwitting Our Nerves: A Primer of Psychotherapy』は、20世紀初頭に書かれた心理療法入門書である。本書では神経障害の微妙な側面について論じ、こうした状態を緩和するための心理学的枠組みや治療法が探求されている。著者らは、自分自身をどれほど「正常」と感じていようとも、多くの人々が潜在的な神経症的緊張を抱えている可能性があると指摘している。本書の冒頭では、神経質さがほとんどの人に共通する現象であり、「正常」とされる人々と「神経症患者」と呼ばれる人々の間に明確な境界線は存在しないという考え方が紹介されている。ジャクソンは、誰もが神経質になる可能性を持っており、その症状は多くの場合微妙な形で現れ、本人自身もそれに気づかないことが多いと強調している。魅力的な図版や洞察を通じて、著者らは現代の心理療法がメンタルヘルス問題に対処するための具体的な方法を提供していることを示し、身体的治療だけで心理的問題が解決できるという時代遅れの考え方を否定している。このような序章の内容は、後続で展開されるメンタルヘルスの複雑さや、自己認識および心理教育が回復に果たす重要な役割についての考察へと繋がっていく。